松之山温泉凌雲閣
小高い丘の上に立つ三階建て木造の宿は「凌雲閣」の名のように昭和初期では、かなり高級な宿だったのに違いない。
田舎の温泉にしては珍しい建物である。
長い歴史に磨きぬかれた階段や手すりがそれを物語っている。
部屋に通されて驚いた。
袋戸棚のある床の間、スス竹をあんだ欄間、茶だんすと、まさに昔の日本旅館である。
「なにせ、古い造りで恥かしいのですが、喜んで下さるお客さんの事を考えると、建て替えも」と話すおかみの島田美智子さんや、
部屋係の女性のもの腰も、じつに古風である。
〝まだこんな宿もある〟と感心しながら、長い渡り廊下を曲りくねって湯ぶねに立った。
ここ松之山温泉は、有馬、草津とともに日本三大薬湯と言われており、源泉が84度もある食塩泉が湯ぶねに溢れていた。
薄緑色の温泉で、温泉好きの人に好まれているようである。
付近には自然がいっぱい残っており、料理長自らが採ってくる春の山菜から始まり、またたび、あんにんご、
岩梨、秋には天然の茸が十数種入った「きのこ鍋」やきのこ料理と四季の彩りが食膳に並ぶのも嬉しい。
基本情報
- 都道府県
- 新潟
- 温泉名
- 松之山温泉
- 施設名
- 凌雲閣
- 住所
- 〒942-1435 新潟県十日町市松之山天水越81番地
- 電話
- 025-596-2100
- 営業期間
- 通年営業
アクセス
- 車でのアクセス
- 関越道塩沢石打ICから国道353号線経由約60分、越後川口ICから国道117号、353号線経由約60分。上信越自動車豊田飯山ICから国道117号線経由約60分。
- 電車でのアクセス
- 北越急行まつだい駅下車。送迎あり(要予約)。
- 交通情報備考
- まつだい駅までの送迎は無料です(要予約)。