出湯温泉清廣館
                  馴染みの薄い温泉名ではあるが、弘法大師開湯と伝わる1200年の歴史があり、古くより湯治湯として親しまれている新潟県最古の温泉地である。村杉、今板と並ぶ五頭温泉郷の一湯で、裏手には五頭山が迫り、木々のささやき、冬の雪景色が山峡のいで湯情緒を残している。
創業150年の清廣館は、昭和3年に立て直された木造三階建て。当時の職人さんが技の限りを尽くしたもので、床柱にはツツジ、ビワ、モミジなど吟味した素材を使い、客室から廊下まで、丹精を込めて造り上げられている。老松老杉の木立に囲まれた純和風旅館の佇まいは、風格と昭和初期の風情を残し、環境に自然と溶け込んでいる。
裏に迫る五頭山は山菜の宝庫で、春のタケノコ、ワラビやゼンマイはもとより、秋のキノコと、豊富な四季の旬菜が食膳に並ぶ。
自家源泉の単純弱放射能温泉は、33度とぬるめの湯。温水ボイラーを通して適温に加温され、源泉かけ流しとなっている。やさしい肌触りの湯は、美肌効果があり、神経痛や筋肉痛に効能があるという。
何よりも、木の持つ温もり、古きよき時代の日本の原風景、懐かしい故郷を思い出させるような静かな佇まいと、四季折々の風情あふれる自然環境が郷愁を誘う。                  
基本情報
- 都道府県
 - 新潟
 - 温泉名
 - 出湯温泉
 - 施設名
 - 清廣館
 - 住所
 - 〒959-1926 新潟県阿賀野市出湯802
 - 電話
 - 0250-62-3833
 - 営業期間
 - 通年営業
 
アクセス
- 車でのアクセス
 - 磐越自動車道安田ICより約8キロ。
 - 電車でのアクセス
 - JR羽越本線水原駅下車、阿賀野市営バス村杉温泉行き25分、出湯温泉下車。