銀山温泉能登屋旅館

銀山温泉の入口に立つと、時代の歯車が大正時代でとまってしまったような錯覚にとらわれる。川をはさんで両側に建つ旅館は、まるで昔の宿屋の舞台装置である。
能登屋旅館は、その中ほどに、望楼のような三階建ての木造建築を保っていた。なるほど文化財的な古い建物である。
銀山温泉は、名のように銀山で栄え、寛永年間の最盛期には2万5000人もの人夫がいたという。温泉と銀山の町の繁栄のほどが伺える。銀山は、川の上流20分ほどのところに廃坑の跡を見せていた。この銀山には佐渡のような哀史がない。よほど政策がよかったのだろう。人夫が集りすぎて札止めをしたこともあるそうである。悲哀な歴史がないから観光的には売れないのだと、観光係員がこぼしていたが、なるほど世の中の流れはわからない。
能登屋は、他の秘湯のように深山や渓谷の一軒宿ではないが、古い温泉街を保存している点では珍しい存在である。

基本情報

都道府県
山形
温泉名
銀山温泉
施設名
能登屋旅館
住所
〒999-4333 山形県尾花沢市大字銀山新畑446
電話
0237-28-2327
営業期間
通年営業

アクセス

車でのアクセス
東北中央自動車道東根ICより国道13号、347号線で約50分。
電車でのアクセス
JR山形新幹線大石田駅下車、銀山温泉行き路線バスで45分(大石田駅発13時40分と15時45分の2回迎えあり、要予約)。
交通情報備考
温泉街はお車の通行を禁止しております。お車でお越しの際は、温泉街入り口にございます当館専用駐車場をご利用下さいませ。 
 JR大石田駅からの送迎(13時40分・15時45分)をご希望の方は、3日前までにご連絡をお願いします。銀山温泉までの所用時間は約40分です。翌日は当館発8:30又は10:30に大石田駅までお送り致します。

予約について

ご予約は秘湯Webより