白布温泉湯滝の宿 西屋

米沢市街地から桧原湖に向かっておよそ20キロ、峠道が標高850メートルにさしかかる所に白布温泉がある。古くから白布高湯の名で知られた名湯で、開湯以来700年余の歴史をもち今もなお、湯治場の面影が残っている。
かつて上杉米沢藩主の常宿として知られた茅葺の「東屋」「中屋」「西屋」の3軒が、白布温泉の象徴的な存在であり、日本の原風景とも言える懐かしい景観を作り出していたが、平成12年の火災で東屋と中屋が焼失してしまった。その後「東屋」は新築され和風旅館として再興なったが、平成時代の今、茅葺の建築とはならなかった。
西屋は江戸時代より残る築約200年の茅葺入母屋造りの母屋に、築約80年の本陣造りの本館、築約25年の食事処及び離れとも、昔ながらの木造建築が特徴で重厚なたたずまいをみせている。母屋の吹き抜けのロビーにある囲炉裏や、磨きこまれた柱や手すりにも歴史の重みと、木のもつ温もりが伝わってくるようであり、古きもののよさを大切に、後世に残していこうとする主人の気持ちが表われている。
江戸末期に御影石で造られたという浴室は、湯治場の名残の打たせ湯もあり、700年の時を経て今なお、変わることのない天然温泉が滔々と湯船にあふれている。
 西吾妻山系の静かな山懐の出湯は、近代化という波の中で暮らしている都会人にとって、自分を見つめなおす、まさに人間回帰のひと時となるのではないかと思われる。

基本情報

都道府県
山形
温泉名
白布温泉
施設名
湯滝の宿 西屋
住所
〒992-1472 山形県米沢市大字関1527
電話
0238-55-2480
営業期間
通年営業

アクセス

車でのアクセス
東北中央自動車道米沢八幡原ICより35分。
電車でのアクセス
JR山形新幹線米沢駅から白布天元台行バスで約45分。タクシー約30分。
交通情報備考
駐車場は約15台

予約について

ご予約は秘湯Webより