肘折温泉の歴史は古く、およそ千二百年前前僧侶・源翁によって発見されたといわれ、宿は銅山川に沿って立ち並んでいる。
あちこちから立ち上る湯煙と昔からの通りには、朝市が立ち、浴衣に下駄履きでの散歩が似合う昔ながらの温泉情緒にあふれている。
湯宿・元河原湯は、温泉街を流れる銅山川の畔に立地している。
最上階の展望風呂には、自家源泉と組合源泉の混合泉があふれる。
また１階川沿いの貸切風呂は信楽焼の浴槽となっており自家源泉のみを加温して注いでいる。
木の香薫る客室や館内そして食事場所の囲炉裏処など、幾度の改装を経て、季節の花々とともにより心地よい空間となっている。
そしてこの宿の何よりのもてなしが季節の料理に現れている。
囲炉裏を囲む会席では、朝採りの素材や季節感がたっぷりと味わえると好評。
平日限定のリーズナブルプランなど充実したホームページでチェックしたい。
山々に囲まれ手つかずのダイナミックな自然が残る肘折郷は、日本有数の豪雪地帯としても知られている。
春の輝く新緑と夏の川風そして実りの秋の紅葉に加え、近年宿の送迎サービスの充実から雪見も気軽になっている。
包まれるような柔らかい極上の湯と葉山の聖水、優しみある季節の食味、そして親しみやすいスタッフに身を委ねていると、
いつのまにか心がふっと軽くなるようなそんな宿である。