湯田川温泉湯どの庵
湯田川温泉は和銅年間に発見されたという歴史の古い温泉である。三方を山に囲まれた山合いに小さな宿が軒を連ね、湯治場の雰囲気を残す素朴な温泉場だ。往時から庄内の奥座敷と呼ばれ、庄内藩主の酒井公もしばしば湯治に訪れたという。その時の休憩所が「湯どの庵」の前身の「御殿湯」であった。
二階建ての建物はかなり古いものらしく、その外観には大正末期建築の歴史がうかがえる。レトロな玄関を入ると、モダンでシックな木の温もりの漂う内装のロビーと、意外なほどの奥行きの心休まる空間が広がる。ホテル風の客室は、小上がりにベッドを置いたような仕様だが、座って寛げるスペースもある。
平成13年の思いきった改装で、客室をはじめ内装、調度品や料理まで一新されたが、外観と大きな梁を通した浴室と石風呂には、本来の和風温泉旅館の面影を残している。和と洋が不思議と調和した姿は、これからの温泉宿を示唆しているかも知れない。
基本情報
- 都道府県
- 山形
- 温泉名
- 湯田川温泉
- 施設名
- 湯どの庵
- 住所
- 〒997-0752 山形県鶴岡市湯田川乙38
- 電話
- 0235-35-2200
- 営業期間
- 通年営業
アクセス
- 車でのアクセス
- 鶴岡市街地から国道345号線20分。
- 電車でのアクセス
- JR羽越線鶴岡駅下車、庄内交通湯田川温泉行き路線バスで30分。