乳頭温泉郷を代表する鶴の湯温泉の別館として登場したのが、「鶴の湯別館・山の宿」である。
石組みの土台の上に建てられた玄関は太い木組で、地元の大工さんの手により、田沢の雑木だけで建てた曲り屋の宿である。帳場や食事処のある母屋とは長い廊下でへだてられた客室棟は閑静で部屋数も10室。どの部屋もゆったりした造りで、お風呂に水洗トイレ付きである。
自在かぎの下がった囲炉裏の並ぶ食事処でいただく食事の内容は、鶴の湯のメニューを踏襲しており、山の芋鍋が名物である。地元の山の芋と豊富な山の幸を独自の味噌味に仕上げたものである。旬の野菜、キノコなどを炭火で網焼きにする素朴なオリジナル料理もある。
温泉は内湯、露天どちらも全て貸しきり温泉。山の宿の宿泊者の利用できる。
鶴の湯温泉までは車で5分。敷地に広がるブナ林の中の遊歩道をぶらぶら歩いて30分。鶴の湯の温泉も楽しむことができる。