妙見温泉おりはし旅館
天降川(あもりがわ)に懸かる赤い妙見大橋から右方を見やると、周囲とはちょっと趣の異なる木立が目につく。
仰々しい門構えもなく、飾り気を押さえひたすら時を大切にして来たことを感じさせる建物が目に入る。
明らかにここ妙見の他の旅館とは雰囲気が違う。
創業が明治12年のこの宿の本館は大正時代の建物そのままで、随所に建具など当時のものが残っているのは驚きだ。
この本館は数室あるゆったりした造りながら通常は2、3組しか泊めないという。
廊下を歩く音や襖の仕切りでは気兼ねもあろうかとの配慮からだ。
また100%自噴泉の専用浴室を持つ数寄屋造りの9棟の離れは、それぞれ数名までの家族やグループ客には都合がよい。
豊富な湯量と合わせて11もの湯殿と露天風呂。桜や紅葉の季節ごとの彩り、そして材料を地元に求める山菜と天然の鮎や鯉の川魚料理。
控えめのサービスも心地よく、本物の静かな湯宿の要件をしっかり満たしている宿と言えよう。
基本情報
- 都道府県
- 鹿児島
- 温泉名
- 妙見温泉
- 施設名
- おりはし旅館
- 住所
- 〒899-6506 鹿児島県霧島市牧園町下中津川2233
- 電話
- 0995-77-2104
- 営業期間
- 通年営業
アクセス
- 車でのアクセス
- 九州自動車道溝辺・鹿児島空港ICから20分。
- 電車でのアクセス
- JR日豊本線隼人駅下車、タクシー15分。鹿児島空港よりバス、タクシー20分。
- 交通情報備考
- 妙見路線バス(空港発・隼人駅発)とシャトルタクシー(要予約)があります。