湯本温泉奥壱岐千年湯 平山旅館
秘湯を探して九州各地を彷徨ったが、洗練されたスマートな旅館が増えたせいか、心に残る宿は少なかった。そんな中、ふと目指したのは、離島壱岐。博多港からジェットフォイルなら1時間、フェリーでも2時間ちょっとの近さにある島である。「こんなところに秘湯なんて」と思いながら、お迎えのバスに乗り、宿を目指す。「この辺りは古墳が多くて。古くから大陸との繋がりがあった場所なんですよ。」と運転手さんのお話を聞きながら旅館に到着した。出迎えてくれた女将さんの元気さにまたびっくり。「ようこそ壱岐の島へ。私どもの手作りの野菜や活きのいい魚をお出しするので、まずはお風呂をどうぞ。」とお風呂場へご案内いただく。自噴67度の食塩泉で赤茶色の温泉が湯船に溢れていた。「湯の本温泉は神功皇后が三韓征伐の折り応神天皇の産湯として使ったという伝説の残るわが国でも有数の古湯ですが、今ではあまり知られておりません。地元の漁師さんやお百姓さんが細々と利用されてきたようです。」と女将さんは語った。「明日はアジ釣りでもいかがですか。ご案内しますよ。」との声に喜び勇んで船釣りの旅へ。あっという間の入れ食い状態に心身ともに満たされた「秘島」の旅であった。
基本情報
- 都道府県
- 長崎
- 温泉名
- 湯本温泉
- 施設名
- 奥壱岐千年湯 平山旅館
- 住所
- 〒811-5556 長崎県壱岐市勝本町立石西触77番地
- 電話
- 0920-43-0016
- 営業期間
- 通年営業
アクセス
- 車でのアクセス
- 福岡県ベイサイドプレイス博多港より高速船で70分、フェリーで140分。佐賀県東唐津港よりフェリーで100分。長崎県長崎空港より壱岐空港まで飛行機で30分(1日2往復)
- 電車でのアクセス
- 島内の各港・空港より車で30分以内