寒の地獄温泉山の宿 寒の地獄旅館
全国にぬるめの温泉は数あるが、ここほど冷たさを売り物にしているところも珍しい。
開湯は江戸時代・嘉永2年というから既に160余年になるが、旅館の創業は大正の中頃。
建物は平成12年に全面改築してとても居心地のよい設えになった。
一方、名物「寒の地獄」は昔のまま。14度、毎分2㌧の冷泉を噴き続け、二つの大きな石造りの浴槽に滔々と溢れている。
7月から9月と期間限定になる冷泉の入浴方法は、数分間じっと我慢をした後、ドラム缶のストーブが50度に保つ小さな部屋で30分暖を取って生き返る。
これを何度か繰り返すと皮膚病やリウマチに効果があるという。
もちろん切石の立派な内風呂には加熱された暖かいお湯が用意されているからご安心を。
豊後牛の溶岩焼きを主莱にした囲炉裏会席は、川魚や山菜など地元の食材を手作りにし、メニューを季節ごとに変えて、馴染みの客に好評である。
九州地区の秘湯の会員宿の世話役として面倒見のよいご主人と、ひたすら伝統の湯を守る女将の清々しいコンビに客は二度三度と足を運ぶこととなる。
基本情報
- 都道府県
- 大分
- 温泉名
- 寒の地獄温泉
- 施設名
- 山の宿 寒の地獄旅館
- 住所
- 〒879-4911 大分県玖珠郡九重町田野257番地
- 電話
- 0973-79-2124
- 営業期間
- 通年営業
アクセス
- 車でのアクセス
- 大分自動車道九重ICから約30分、湯布院ICからやまなみハイウェー経由約40分。
- 電車でのアクセス
- JR久大線豊後中村駅下車、九重登山口行きバス50分終点下車徒歩5分。
- 交通情報備考
- 九重”夢”大吊橋へ車で10分。
牧ノ戸峠へ車で5分。
九重登山口へ徒歩5分。
タデ原湿原(ラムサール条約登録)へ徒歩5分。