蛇の湯温泉たから荘
東京にこんな僻地があった、といわれるほど数馬は南秋川の山奥である。奥多摩、三頭山系の標高650㍍の台地に500年をへた「カブト棟」のカヤブキ屋根の旧家が、三軒ひっそりと軒を並べていた。その一軒が「たから荘」である。
南秋川の渓流に面した宿は、主人夫婦が数馬の自然と昔の生活の味を都会人に味わって頂こうと宿屋を始めたという。
従って、出てくる料理も、山菜やキノコ類が主で、季節には一家総出で山をかけめぐって収穫するのである。夕食の膳も夫婦の手作りで、フキ、ワラビ、ゼンマイ、ミズナ、タラノメ、コゴメと12、3品の小皿が並ぶ山国の味はうれしい。毎年1月から2月にかけて仕込む自家製三年味噌は好評である。
温泉の歴史も古い。傷ついた大蛇が川原の湯で傷を治したので「蛇の湯」と呼ばれるようになったらしい。〝何も遠くへ行かなくても東京でこんな気分にひたれるとは〟ここに泊まった人の実感であろう。
基本情報
- 都道府県
- 東京
- 温泉名
- 蛇の湯温泉
- 施設名
- たから荘
- 住所
- 〒190-0221 東京都西多摩郡檜原村数馬2465
- 電話
- 042-598-6001
- 営業期間
- 通年営業
アクセス
- 車でのアクセス
- 中央自動車道上野原ICから甲武トンネル経由約45分。圏央道あきる野ICより約45分。
- 電車でのアクセス
- JR武蔵五日市駅より数馬行きバス65分。
- 交通情報備考
- 無料駐車場:10台(当館ご利用の方のみ)