毒沢鉱泉神乃湯

諏訪大社下社の少し北、急勾配の坂道を登りきるとあたりは一変、毒沢仙峡の鬱蒼と生い茂る杉木立に覆われた高台に神乃湯が建っていた。
玄関は土間風で、民芸調の木造づくり。こぢんまりした部屋の窓辺は、仙郷の緑も清涼感あふれ、空気もおいしい。
「神乃湯」の由縁は、祖父母の幼子が瀕死の病床のさなか、夢枕で弁天様から「持ち山(毒沢仙峡)の鉱泉で治せよ」とお告げを受け、
沸かし湯と飲泉のおかげで完治したのが宿の興りだとか。
戦前は自然の鉱泉水そのものが売薬許可を受け、皮膚薬にもなった過去の歴史をもつ。
明礬泉と緑礬泉の両方の成分をふくむ珍しい鉱泉だ。運転手さんいわく、酸性の源泉は飲めば胃腸にもいい「渋の湯」で地元でも折り紙つきとか。
低めの源泉をいかした温冷浴が自律神経の機能を高めるのにもいいという。体の芯から引き締まり、全身がすっきりと軽くなった。
大食ざんまいの旅館料理はこりごりという人には、野菜や川魚中心の健康食、低カロリーの山里料理は嬉しいかぎり。
鍼灸師、薬剤師でもある若主人は「気軽に湯治や保養に…元気になっていただける宿づくりを目指しています」とさりげない。
緑茂るる静寂境、澄みきった大気に響きわたる野鳥の楽園。ほっと心身も和む宿である。

基本情報

都道府県
長野
温泉名
毒沢鉱泉
施設名
神乃湯
住所
〒393-0000 長野県諏訪郡下諏訪町社7083
電話
0266-27-5526
営業期間
通年営業

アクセス

車でのアクセス
長野自動車道岡谷ICから15分。
電車でのアクセス
JR中央東線下諏訪駅下車、タクシー10分。
交通情報備考
冬期、降雪時は第二駐車場まで送迎をいたしますので、問い合わせ下さい。

予約について

ご予約は秘湯Webより