有明 なかぶさおんせん中房温泉

海抜1462㍍、北アルプス燕岳の中腹にある中房はまさに温泉天国である。宿の裏山は流れ出る温泉の噴気と湯煙りに包まれていた。湯口が36ヵ所もあり、湯の量は計り知れないという。白滝ノ湯、御座の湯、滝ノ湯、蒸湯、薬師の湯、大浴場、大湯、岩風呂、菩薩の湯、わたの湯、不老泉、月見ノ湯と、入り切れぬほどの露天風呂の数。
すっかりとばりのおりた北アルプスの一夜を露天風呂でと、月見の湯に飛び込んだ。今日は、中房の湯で身も心も洗い浄められた感じである。
静かな山の冷気の中で聞こえるのは湯の流れる音だけ。
星ばかり 美しき夜となりにけり
吉田絃二郎夫妻がここを訪ねたときに残した奥さんの句というが、見上げる星空の競演は、ため息がもれるほど美しい。まさにアルプスの幻想である。美しく、きびしく、そして大きな包容力をもつ北アルプスの魅力と共に、忘れられないのが中房の湯と星空である。

基本情報

都道府県
長野
温泉名
有明 なかぶさおんせん
施設名
中房温泉
住所
〒399-8306 長野県安曇野市穂高有明7226
電話
0263-77-1488
営業期間
期間営業

アクセス

車でのアクセス
長野自動車道安曇野ICから国道147号線経由約60分。
電車でのアクセス
JR大糸線穂高駅下車、タクシー、バス40分(運行日確認)。

予約について

ご予約は秘湯Webより